いま日本では、ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会で大盛り上がりだ。日本は、史上初のベスト8入りを果たし、20日の南アフリカ戦に期待が高まる。
日本や日本のファンに感謝の気持ちを表すために、礼儀やマナーを真似する世界各国のラガーマンたちの姿が話題になっている。
日本では感謝の気持ちを表す時に「おじぎ」をする習慣がある。相手や場面に応じて会釈、敬礼、最敬礼と3段階のおじぎの種類がある。日本ではこの「おじぎ」をうまく使い分けることが日本の社会に溶け込むために必要不可欠である。
GROW UP JV主催の【外国人のための日本ビジネスマナー講座】でもしっかり「おじぎ」の指導を行っている。日本で働くベトナム人にも、きちんとした「おじぎ」ができることは、日本で就職する上で大変重要である。
ラグビー王国ニュージーランド代表のオール・ブラックスが試合の最後に観客に感謝の気持ちを表すために「おじぎ」を始めたことから、他の国代表選手も「おじぎ」を始めた。この日本式マナーに日本のファンも大感激し、スタンド中が沸いた。
他にも、きれい好きな日本人ラグビー選手は試合で使用したロッカールームをきれいに掃除してから帰る。この習慣を真似て自分たちが使用したロッカールームをきれいにして帰る外国人選手が増えているという。
日本では小学校、中学校、高校で掃除の時間があり、生徒たちが自分で自分たちが使っている教室を掃除する習慣がある。日本人にとって自分が使った場所をきれいにして帰るのは当たり前のことなのである。
日本人には当たり前のこの習慣は、海外ではあまり見かけない。少なくとも、私が知っている限りオーストラリア、アメリカ、カナダ、ニュージーランドの学校では掃除のスタッフが雇われており、学校の掃除は彼らがやってくれる。生徒たちは自分たちの教室を掃除をすることはない。
1万3千人もの人が住んでいる東京にゴミが落ちていなく、道がきれいなことも外国人観光客に驚かれている。街中にゴミ箱が設置されているわけでもないのに、なぜゴミが落ちてないのか。
それは、日本人は自分のゴミは家まで持ち帰るためだ。運動会や、遠足などの学校行事でも、家からゴミ袋を持って来て必ずゴミを家まで持ち帰って捨てるように教えられている。
日本で働くベトナム人にもこの習慣を守って有意義な日本の就職生活を送ってほしい。日本で就職するということは、日本の習慣に従って生活するということである。